設計進捗

建築好きのブログです。

建築学生爆速Tipsまとめ

 

建築学生爆速Tipsまとめ

はじめに

私、なんと(?)建築学生でしたので、役に立ちそうな素材を集めていました。

皆さんの設計やお仕事の役に立てたらいいな、と思っています。

ソフト系

LayOut

LayOutはSketchUpの付属ツールなのですが、2D製図ツールとして利用できます。AdobePhotoshopIllustratorInDesignを建築設計用の機能にアレンジしていて、尚且つ高DPI(Dot Per Inch、画素数密集度のことです)の綺麗な図面を仕上げられるので、ツイッターでもおすすめさせて頂きました。

”いやーでもLayOutの操作よく分からないし…”と言って尻込みしてるそこの君。

SketchUpには透過表現があるし、太陽光射せるし、Excel埋め込めるし、注釈もカスタムできるし、模型の更新もできるし、今までCAD⇔Rhinoイラレでやってたのが嘘のように便利なのさ。結構綺麗な図面にできるしね。 twitter.com/asahi_blog/sta… pic.twitter.com/bdyLCtdNzK
Dynamic Component

SketchUp Pro版標準搭載プラグインの機能なのですが、Dynamic Componentはコンポーネントオブジェクトを変数化処理できます。3DWarehouseで無料でコンポーネント素材をダウンロードできますので、興味のある方は、

「3DWarehouse」⇒「Stairsで検索」⇒「Dynamic Componentに限定」⇒「Model欄からLikeが多い順に並び替え」でヒットするので、探してみてくださいね。

最近モデラーさんに教えてもらった蹴上げと段数を自動で調整してくれる階段コンポーネント
これ凄く便利だ…〔゚Д゚〕 pic.twitter.com/v2ZrwI99cE

 

踊り場までの距離も一段ずつ調整できるという素晴らしい仕様。 pic.twitter.com/6cQwARTlFp
SketchUp地形表現

コンター図、地形分析図をテクスチャーだけで再現する方法を紹介しました。

 

 

SubD、Artisan、地形Brushなどを駆使すればさらに地形っぽくなるかも…?? pic.twitter.com/kLdeRwG9L2

 

EdgeZ

Illustratorを経由せずにSketchUp内で線色調整ができる無料プラグイン。分析図制作のお供です。

SketchUpレイヤーに着彩できる仕様を利用して線に色を塗るプラグインEdgez。イラレ経由して分析図の線型処理しなくて済むのでとっても便利。GSDの都市設計学生が愛用してそう() pic.twitter.com/7RsR7NxKKe

 

(さ、散々布教しといてプラグインのリンク貼り忘れてるやつじゃん…)ということでリンクはこちら。Any Ver.で無料。神。
extensions.sketchup.com/extension/0877…
Voxelate

SketchUpプラグインのLSS_Archiツールに内蔵されたVoxelate。3Dデータをピクセル化した後に3Dデータのテクスチャーを反映した箱を生成できます。複雑なモデルですと処理時間がかなり長くなりますので、ご留意を。

ロンシャン礼拝堂を自動でマイクラ化できた( ゚Д゚) ナンカスゲー!GPUの香ばしさが部屋に充満したが。 pic.twitter.com/SKCEah3lPE

 

SketchUpで都市設計

都市設計をするにはソフトの馬力がイマイチ足りてない模様。blenderとかならもっとサクサク動くと思います。もっと性能がいいPCの購入を検討しています。どうやって大規模モデリングをしたのかは、また記事を改めて紹介しようと思います。

 

一応手順を。
ArcGISで下処理
⇒各都市のShpデータを[建築][道路]でクラス分け
FMEでSkpに変更しエクスポート

 

Live Component

 

プラグインなしで変数設計

擬似的にパラメトリックなデザインを作っちゃいました。

こんなファサードならGrasshopperを使わなくてもSketchUpプラグイン無しで作れちゃいます。ぜひ挑戦してみてください。 pic.twitter.com/wYSkieG1N0

 

 

FotoSketcher

添景の素材の加工方法がバラバラで時間をかけて修正する時間もない…なんて時に「レイヤーを統合して、これで水彩風にしちゃいましょう!」というパワープレイを実現したソフト。勿論写真の加工にも使えるので添景人物の顔が気になる時もこのソフトでぼかしを入れたりします。

このソフトはFotoSketcherでなんと無料(!)
建築学生的な使い方としては、レンダリング図に手描き添景などを入れる際、パースに統一感を出せるので便利。 pic.twitter.com/zpfhwvlx2M

 

リンクはこちらから⇒ fotosketcher.com
ドネーションは財力のある方、お願いします。

 

AdobeからAffinityに

AffinityはPhoto、Designer、Publisherの3ソフトを指し、PhotoshopIllustratorInDesignとほぼ同じ性能を備えた買い切り型ソフトです。MacOSとの互換性も良いですし、機能も操作感覚もたいして変わりません。Adobeの年間サブスクが重荷に感じる方は乗り換えの検討をされてはいかがでしょうか?
毎年4月~6月まで半額セールをやっていて、私はAffinityソフトが気に入ったので、セール中に3ソフトを購入しました。それでも永久ライセンスで1万2000円という破格の値段です。

何度でも言いたいし言うが、Affinityの使用感は本当に素晴らしい。安い、軽い、速い、PhotoとPublisherが便利すぎる。
一方Adobeはダメだ。サブスク地獄に引き込まれる。言語系プラグイン実装し過ぎたFireFoxみたいにもっさりしてる。
#Adobeはもういらない
知ってましたか?Adobe画像系ソフトと機能が約90%同じで尚且つリアルタイム編集という超便利な機能があって、容量も少なくて、値段が10分の1ほどしかないMac OSと相性の良い奇跡のソフトがあります。

Affinityって言うんですけど。#Adobeはもういらない
頻繁にソフト半額セールをやっているし、始めは90日間の試用期間もある。一つのアカウントで10台登録できるので半永久的に使用できる。Adobe系のファイルも全て開ける(Affinityの機能に対応しているもののみ)
Affinityって言語変更する時にプレファレンス操作してソフト再起動させるだけでいいので日⇔英で言語をよく切り替えて作業する人にも優しい。どこぞの大手ソフトとは大違いの親切設計ですね!
#Adobeはもういらない

 

作業効率は確かに爆上がりしてます。

 

手描きなしでパースを描く

3DCG模型を既に作ってこれからなぞるぞ!って時に思いついた方法。IllustratorとVectormagicでラスター図面をベクター変換できるなら、そのまま線種を調整したらいいじゃないか、という発想でかなりの時短になりました。Render IDを抽出する必要があるので、オブジェクトを全て区別する必要があります。ディテールは見れたものじゃない。しかし手描きよりは線画が正確で安定している気がします。

トレースよりも速く手描きパース作れる方法編み出せたかもしれない。(手描きなし) pic.twitter.com/LNc1vaoFyD

 

(高性能PC必須)グループ済み3Dモデルをレンダラーでrender IDを設定しmaterial overrideした状態で高画質出力(例では長辺6000px、gtx1060速度で5分程度)→AIを開き、画像トレース-[写真]高精度を実行→完了後輪郭部を調整。
レンダーID画像からイラレでベクトル画像を得る発想は常人にゃできん。

 

陰影部もAOレンダリング図から同じ方法で重ねがけできます。AIのベクトルデータなので時間はかかりますが、手描きに近い線形に変更することも可。 pic.twitter.com/GfTG48fO1C

 

Grasshopper平面自動設計

Grasshopperとは現在Rhinoに内蔵されている変数ツールで、作業の効率化に大きく貢献してくれます。プログラミングの知識が必要ですが、バッチ処理や複雑な形態操作などを感覚的に実現ができるツールです。

 

 

Grasshopper先生&Discover先生「敷地設計、構造設計、ファサード設計全てお手の物です」 pic.twitter.com/hWvsEbjs47

 

Grasshopperで自動立ち上げ

商業建築の初期案に使用できるGrasshopperのクラスタです。階高、階数、廊下の幅、廊下の位置、中庭の形状など詳細にカスタマイズができるほか、スケッチ程度の図面をすぐに3Dに立ち上げられるので爆速ツールとして紹介させていただきました。

 

そろそろ商業建築の初期エスキスを自動で立体にしてくれるツールがあってもええやろ
⇒同志がシェアしてくれましたッ…! pic.twitter.com/3YLht2jyNh

 

GrasshopperとSketchUp同期

話題に事欠かないGrasshopperとSketchUpAutoCADの連携。有料プラグインで実現されました。

 

Grasshopper⇔AutoCAD天正SketchUpで完全同期できる最強プラグインが個人で開発されたらしいです…!
Pro版欲しいなぁ…でもお高いェ…_(´-`_ _)_ pic.twitter.com/bLhnSXK71d

 

Grasshopperで動画を作る

ニコニコ技術部のような動画に仕上がりました。オリジナルではありませんが、応用動画を作成するために習作として掲載しました。

 

新Ver.はリアタイでVirtualCamに動画を投影する方法、こっちの旧Ver.は動画を30fps分の画像に出力して最後の動画に合成する方法。まさに誰得テクノロジーpic.twitter.com/WlqtnK7FPf

 

Grasshopperで自動階段

入力項が多くて評判がイマイチでしたので、非公開にしました。ここのまとめで供養。

GHの習作、未デバグですが今回は構成が複雑なのでBoothにブン投げておきました。asahi-kaki.booth.pm/items/3011178

 

初めて存在を知ったのでその時のツイート

 

Grasshopperで自動曲線階段
曲線引いたら曲面階段を生成できるGH図です。値の設定少しガバっているので参考程度に使って頂ければ!d('∀'*) pic.twitter.com/KCzjyx8HEn

 

Grasshopperでリボンチャペル

難易度はかなり易しめなリボンチャペルの変数再現。大学でGrasshopperの習得を義務化するべき。

リボンチャペルのGH再現図です。構成は簡単なので真似してみてください~ pic.twitter.com/fQLVbztbjb

 

Grasshopperで最適解

粘菌のアルゴリズムを利用したGrasshopperのプラグイン。都市設計で限定的ですが利用させて頂きました。

grasshopper先生「空間最短距離の解?粘菌を使いましょう」 pic.twitter.com/iXlu9CJ8go

 

Photoshopで水面

「あぁーここに水面があったら水の教会みたいなのに」を実現したパース補助プラグイン。どこにでも自然な水面を貼れるので脳筋パースが作れます。

 

Scatter
フォトショに”自然“な樹を一気に挿し込むプラグインが出た模様。圧倒的過ぎる( ゚д゚) pic.twitter.com/sHvQMoqdbx

 

CAD/素材系

dwg/ai対応CAD素材

線で表現された人物・植物・車の添景です。無料ですので素早く図面を作成する際に重宝しています。

無料で使える良い感じのCAD添景を求める誰かの声がピンポイントで聞こえた気がしたので、こんなリソースもあるよと。pimpmydrawing.com pic.twitter.com/9mfxae61rR

 

人物添景素材

どのサイトでも人物添景をダウンロード出来るので、添景に困ったら検索してみてはいかがでしょうか…( ´・ω・`)_

最近気になって検索した人物の添景サイト一覧
・Clipped
・Cut Out Mix
・Mr. Cut Out
・SKALGUBBAR
・NONSCANDINAVIA
・SKALGUBBRASIL
・axebe
・kaiserbold
・Ordinary Figures

 

フォスター財団のHP

図面学習用の素材をお探しの皆さん。ノーマン・フォスター卿の公式ではない方のHPでは事務所の図面を無料で公開しています。一回生でよくフォスター卿の図面を写経していました。さすがフォスター卿。

ノーマン・フォスターってただハイテク建築家なだけじゃなくて、建築家の命とも言える設計図面を惜しみなく公開しているところにノブレス・オブリージュを感じるからめっちゃ好き。
archive.normanfosterfoundation.org/en/inicio/inic… pic.twitter.com/RQPD4iZV95

 

現役の建築学生にはフォスター卿のアーカイブから図面をじゃんじゃんダウンロードして真似ることをおすすめしたい。

 

超万能Archiskills

お題の通り、万能なHPリンク集です。一つひとつネットの資料を漁るよりこのHPから必要な情報を探すと時間を節約できます。更新頻度が最近は少なめで、リンク切れのHPもあるので注意。

建築学生始めたばかりで何も分からないという方へ… Archiskills.comをブックマークするだけで4年間の学習に必要なCAD、モデリング、添景、コンペ、ポートフォリオ、フォント、地図サービス、3Dプリント、建築系メディア、建築系YouTubeの情報や素材源を全て手に入れることができるのです…!!! pic.twitter.com/Fpk7HaXSOW

 

手描きでCAD添景

CAD図素材を手で描きたくないあまりに、模索して編み出した方法。Photoshopなどで輪郭を追加できますので、手描きをデジタル化し、シルエットを線画として抽出します。

「図解2 アトリエ・ワン」みたいな添景を作りたい建築学科生へ。CADで描かなくても線画はできます。 pic.twitter.com/BPnKtnrmCp

 

レイヤーにあらかじめ境界線FXを設定すると、特殊ブラシでこんな応用もできます。

(飯テロは辛うじて回避。コッp...) pic.twitter.com/5mcA9eiKfS
The Best New Architects

Instagramや公式のHPで新進気鋭の学生作品からプロの建築家の設計案まで、非常に高クオリティな作品をまとめたメディアです。

ここ数ヶ月はこれ以上のネタ宝庫はないと思うので全建築学生見た方がいい。
The best new architects、プロの建築家の作品や大学生院生の作品まで才能を感じるものばかりなのでね。

 

設計系

逆チルト風ミニチュアパース

こちらはどのCGソフトでも応用できる手法ですが、レンダリングした図面に逆チルト、つまりカメラのピントが合っている範囲を狭めることで、ジオラマを覗き込んだ人のような視点を再現できることから一部の設計表現に使用されます。

ジオラマを覗き込む、という動作に基づくため、空のような一般的なジオラマには無い要素を画面に入れないのが吉。

3Dモデルの画角を10~15°に設定し、画面上下にぼかしを入れるとまるで模型を覗いたかのような効果を得られます。 pic.twitter.com/uMWZtTZ0W2

 

階段の覚え方

階段は2階の床です。3階に続く階段も3階の床です。こうすることで階段の図面の書き忘れ/ミスをある程度減らすことができます。

 

名作建築リスト100選

名作100件勢ぞろい。日本建築のリストはまた機会がありましたらまとめようと思います。Grasshopper上で図面にしたり。そんなに難しいことはしてませんよ。ええ。

原理は簡単で、ExcelのデータをGrasshopperに引き出してそれぞれのデータを綺麗に並べるだけ。データ源は自家製です(;´∀`) pic.twitter.com/q94i156OKM
学科新入生に調べてほしい近代建築リスト(日本建築少なめ、古典多め) pic.twitter.com/sJJdE77wGz

 

建築のプレゼン例

素晴らしいプレゼンですのでぜひ皆さん視聴してください。

 

完璧なプレゼンだ。本当にいいものを見せてもらった。
youtube.com/watch?v=h_YECK…
ただの建築設計に留まらず、建築が抱える環境問題、社会問題に対して現実的な提案をしているし、構想されたシステムも秀逸。

神なのでは。

 

修士プレゼン例

着眼点が素敵ですよね。廊下は動線計画上は便利ですが、本来イレギュラーな出会いがあるのも人とひとがすれ違う時であり、その面積を減らすこと≒魅力半減である、という論点は脱帽ものでした。

”廊下という狭い空間に交流と移動の役割を押し込んだために、建築空間の厚みという権能を建築家自らが捨ててしまった”という平面空間の解釈の仕方、本当に凄い。
#Archiprix2016 pic.twitter.com/fdX4j39mhi
補足&訂正→受賞者は靳遠(Jin Yuan)、16年の卒制で、受賞は17年でした。
isarch.org/through-thick-…

 

レンガの国別規格

レンガ壁を設計するときにふと気になって調べてみました。

レンガの国ごとの規格、少し気になったので検索しました。日本は60:100:210、中国はドイツと同じ規格だそうです。 pic.twitter.com/J0NoOyZUEQ

 

AA優秀卒制講評会

AAといえばザハの母校で建築の有名大学のひとつですが、ここで紹介された講評会の作品はどれも図面が美しいですし、提案の質が高くて参考になるものばかりでした。

 

AA卒業生による優秀作のプレゼン。研究に煮詰まった人も見たら良いかも。d( ̄  ̄)
youtu.be/EgclHYwF-uA

 

印象として今回のプレゼンは建築学の王道的なアプローチが多かった。情報量を極限まで削ぎ落とした線形の図面も美しい。さすがAAトップ。

 

中国の一級建築士出題範囲

中国の一級建築士試験(正式名称は異なります)の受験用に出題範囲、過去問などを一枚のマインドマップ風PDFにまとめました。日本に帰国して建築士試験を受験する必要がある場合は制作してツイッターに公開すると思います。

 

天津大学4回生作品

4回生でこの完成度なので、きっと主席卒業に違いない。

 

ちなみに中国の建築学科は五年制。この実力にあと一年も伸びしろがあるってどういうこと?私はもう既に周回遅れしてたのか??

 

雨樋ネタ

多くは語りません。

 

教授の金言

この一言で現代の建築の傾向がスッキリ解った気がします。

教授に建築の形態について質問した時に、”建築の形態は窓との付き合い方。窓(機能)の出現によって窓の立面での比率が考慮され始め、現代の窓はファーサードに納められてランダムな形態を好む傾向がある。”と聞いて、すごく腑に落ちています。 pic.twitter.com/dhXeXzBk3l

 

原点回帰

やっぱりザハは偉大。語り継がれる伝説の講演会。

建築を学ぶ原点。

遅くなりましたが、明けましておめでとうございます! pic.twitter.com/6LoXTO9xKZ

 

終わりに

以上が爆速Tipsのまとめでした!

ツイッターのフォローもよろしくお願いします…(ゴマすり)

 

関連記事も掲載しておきます…

 

asahi-k.hatenablog.com

 

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